エコキュートの故障で多い原因は?交換修理の費用や保険について
光熱費節約のためにも有効なエコキュートは、太陽光発電システムや蓄電池とあわせて需要が高まっています。
しかし、年月が経過すると故障や不具合が出てくることも少なくありません。
エコキュートが故障しやすい原因として、どのようなものがあるのでしょうか。
気になる修理費用や日数、保険の適用可否などについても解説します。
目次
エコキュートの耐用年数について
エコキュートの法定耐用年数は6年と定められています。
ただし、これはあくまでも税法上の会計基準であり、エコキュートそのものの寿命とは異なります。
エコキュートの寿命は普段の使い方やメンテナンスの頻度、使用環境などによっても異なりますが、およそ10〜15年程度の場合が多いようです。
特に故障がなければ15年以上使い続けられる場合もありますが、年数が経過するとメーカー側で交換用部品の製造が終了するため、そのタイミングで買い換える方も少なくありません。
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エコキュート故障で多い原因4選
一口にエコキュートの故障といってもさまざまな原因があります。
今回は、特に多く見られる故障の原因やパターンを4つに分類し紹介しましょう。
①初期不良
エコキュートを設置したものの、設置当日または数日経った後に正常に動かなくなることがあります。
これは製品の初期不良が原因の場合が多く、設置業者やメーカーへ問い合わせて返品・交換の手続きをしなければなりません。
初期不良はメーカー側に原因がある場合もあれば、輸送時に強い衝撃が加わったなど製造過程以外に原因がある場合もあります。
②消耗品の摩耗
エコキュートの内部にはパッキンや弁が取り付けられており、これによって湯量を調整しています。
パッキンや弁は使用し続けているうちに摩耗してくる消耗品であり、自動車のタイヤのように完全に摩耗する前のタイミングで交換しなければなりません。
しかし、そのような認識がないまま長期間メンテナンスを行わず放置しておくと、エコキュートのシステムそのものが稼働しなくなる危険性もあります。
③機器内部の接触不良
エコキュートの機器内部には基板があり、電気の配線が接続されています。
何らかの理由によって接触不良が起こると、内部でショートし電源が入らなくなることも。
また、接触不良が起こっていたとしても、設置時には稼働できており気付かないケースもあります。
少しでも異音や違和感がある場合には、接触不良が起こっていないか専門業者に診断してもらうことが重要です。
④配管や部品の老朽化
エコキュートの故障では電気系統だけでなく、水やお湯を供給する配管および関連部品に異常が発生することもあります。
湯量が少ない、または一切出ない場合には、機器内部の基板や電気配線だけでなく配管周りも確認しておく必要があるでしょう。
こんな不具合が出たら故障かも?エコキュートのセルフチェックリスト
エコキュートの故障を正確に見分けるためには専門知識が不可欠です。
故障診断はエコキュートの設置業者やメンテナンス業者に依頼するのがベストですが、簡易的にユーザー自身が診断することも可能です。
どういった点に注意して見極めるべきか、以下のチェックリストを参考にしてみてください。
- エラーが表示される
- エコキュート本体から異音がする
- お湯が温まらず水のまま出てくる
- お湯が温まるまで時間がかかるようになった
- 水漏れしている
上記のような症状が現れた場合、エコキュート内部に何らかの異常が発生している可能性が高いです。
必ずしも故障しているとは限りませんが、できるだけ早めに専門業者へ来てもらい、修理や交換の必要がないか調査を依頼しましょう。
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エコキュートの設置場所は故障に影響がでるのか
エコキュートを設置した後、正常に使用しているはずなのに頻繁に不具合が起こることもあります。
もしかするとその原因は、エコキュートの設置場所が影響しているかもしれません。
たとえば、氷点下まで気温が下がる地域では寒冷地対応の製品が必須であり、それ以外の製品を設置してしまうと凍結によって機器や配管が破損するリスクが高まります。
また、海に近い地域にお住まいの場合、塩害に強い製品を選ばないと機器内部が破損するリスクもあります。
さらに、水を貯めておくタンクの容量は家族構成によっても異なり、タンク内に水がなくなる頻度が高いと故障の原因になりやすいのです。
自宅にエコキュートを設置する場合には、どういった製品が最適なのか専門業者へ相談してみることが重要です。
エコキュートのメーカー保証について
エコキュートの保証期間はメーカーによっても異なり、1年から5年まで幅があります。
本体およびリモコンは1〜2年程度と短い傾向があり、ヒートポンプは3年、貯湯タンクは5年に設定されているケースが多いようです。
ただし、リモコンは毎日操作するため壊れやすいこともあり、メーカーによっては保証対象外となっているケースもあります。
また、ヒートポンプや貯湯タンクは比較的長期間の保証がついていますが、「消耗部品のみ◯年間」や「水漏れのみ保証対象」など条件が付随している場合が多いため注意しましょう。
エコキュートの修理や交換でかかる費用
エコキュートの修理や交換が必要な場合、気になるのが費用の問題です。
不具合の状態や症状によっても費用は大きく変わってきますが、特に多く見られる「お湯が沸かない」、「お湯が出ない」などの修理には約15,000〜50,000円程度の費用がかかります。
一方、エコキュート本体内部に不具合が生じたり、老朽化によって交換が必要な場合には、35〜60万円程度の費用がかかります。
エコキュートの修理や交換でかかる日数
エコキュートは生活に不可欠な住宅設備であるため、修理や交換にどの程度の日数を要するのか気になる方も多いはずです。
不具合の内容や程度にもよりますが、基本的に交換用部品が業者側に在庫としてある場合には、半日程度の作業で終わる場合が多いです。
しかし、型式が古い製品や部品の取り寄せが必要な場合、メーカーへの発注後手元に届くまで数日間以上を要することもあるでしょう。
エコキュートは火災保険の対象になるのか
エコキュートの修理は高額であるため、故障や不具合の原因によっては保険を適用し修理費を賄いたいと考える方も多いでしょう。
火災保険の契約内容と故障原因によっては、火災保険で補償を受けられる場合があります。
エコキュートは屋外に設置されている貯湯式タンクのため、落雷や水害などの自然災害の被害を受けて故障した場合には、補償の対象となる可能性があります。
また、外で遊んでいた子供のボールがあたって壊れた場合なども、同様に保険が適用できるかもしれません。
エコキュートを買い替えるべきタイミング
エコキュートは経年劣化によって不具合が生じることも多いため、一定のタイミングで買い替えが必要です。
たとえば、15年以上が経過していると老朽化しやすく、交換用のパーツもメーカーから取り寄せが難しくなることが予想されるため買い替えのタイミングといえるでしょう。
また、頻繁にエラーコードが表示されるようになったり、毎年のように修理をする頻度が増えてきた場合なども買い替えを検討すべきタイミングといえます。
なお、エコキュートの買い替えについては以下の記事でも解説しているため、ぜひこちらもご覧ください。
◆2022年に使えるエコキュートの補助金は?|買い替えるべき時期や費用を解説
ウィズソーラーは原価レベルでエコキュートを提供可能
エコキュートの設置にあたっては、信頼できる専門業者へ依頼することが重要です。
設置はもちろん、その後のメンテナンスや修理などにも対応できる業者を探してみましょう。
もし、近所に信頼できる業者が見当たらない場合や、業者の選び方が分からない場合には、ウィズソーラーへご相談ください。
対面や訪問による営業をなくし、ネットでの営業に特化しているため人件費を大幅に抑えられ、原価レベルでの販売価格を実現しています。
もちろん、価格の安さだけでなく、信頼性の高いメンテナンスや修理にも対応しているため安心して任せられます。
まとめ
エコキュートは10〜15年程度で寿命を迎える場合が多く、一定期間ごとに買い替えが必要となります。
長期にわたって利用するためにも日頃のメンテナンスは不可欠であり、万が一のときでも頼りになる業者を見つけておきましょう。
エコキュートや太陽光発電システムの設置を手掛けるウィズソーラーは、全国各地に対応しており、エコキュートの交換が必要となった場合でも原価レベルで提供しているため安心です。