電気代高騰を抑えるための3つの対策 |国や自治体の補助金についても
2022年に入り世界情勢の変化などから電気代が高騰しています。
前年同月比で数千円も平均価格が上昇しているというデータもあり、家計に大きな負担としてのしかかっています。
また、ここ最近の電力会社の例を出すと、2022年11月30日に北陸電力は燃料価格の高騰により、家庭に向けた「規制料金」のプランを打ち出し、来年4月からの値上げを国に申請し、平均で45.84%の値上げ率となるようです。
この率は今まで値上げを申請した大手電力会社の中では、最大となる見込みで、仮に使用量が一般的な家庭だとすると、1か月当たりの支払額がこれまでの金額より2696円増えて、9098円になる見通しだと言われています。
このような急激な電気代の高騰を抑えるためには、どういった対策が効果的なのでしょうか。
今回の記事では、電気代を節約し家計の負担を抑えるための具体的な方法・対策の例を紹介するとともに、国や自治体などが運営している補助金制度も詳しく解説します。
短期的なコスト削減はもちろん、中長期的なコスト削減を実現したい方もぜひ参考にしてみてください。
目次
電気代高騰を抑えるための対策①:こまめな節電
高騰する電気代を少しでも節約し家計の負担を軽減するためには、こまめな節電を行うことが基本となります。
たとえば、エアコンの設定温度を見直す、使用しない家電製品のコンセントを抜き待機電力を節約する、冷蔵庫に食材を詰めすぎないといったことを習慣づけることで、電気代の節約につながるでしょう。
電気代高騰を抑えるための対策②:電力会社とのプラン変更
電力会社から請求される電気料金には、アンペア数に応じた基本料金が含まれています。
アンペア数が大きくなるほど基本料金は高額になることから、現在の料金プランが適切であるかを確認し、アンペア数を下げる余地があれば契約内容を見直してみましょう。
また、電気の使用状況によっては、電力の市場取引価格に応じて電気料金単価が変動する「市場連動型電気料金プラン」へ変更するのもひとつの方法です。
特に深夜帯の使用電力量が多い場合には、市場連動型電気料金プランへ変更することで毎月の料金を抑えられる可能性もあるでしょう。
電気代高騰を抑えるための対策③:住宅用(自家消費型)太陽光発電の導入
中長期的なスパンで電気代を節約するためには、自家消費型太陽光発電システムを導入するのも有効な方法といえます。
その名の通り、太陽光で発電した電力を自宅で消費するために設置するもので、電力会社から購入する量を抑えられるためランニングコストの大幅な節約につながります。
2022年10月時点での住宅用太陽光発電システムの設置費用は、およそ150万円程度となっており、仮に毎月1万4,000円の電気代がかかっている世帯であれば、最短9年程度で設置コストを回収できる計算になります。
さらに、太陽光発電システムとオール電化を組み合わせることによって、ガス代がかからなくなり今後電気代が高騰しつづける中でも影響を最小限に抑えられるメリットがあります。
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国による太陽光発電の補助金について
自家消費型太陽光発電システムの導入にあたっては、高額な設置コストがネックとなり断念したり躊躇したりする方も少なくありません。
そのような方にぜひ検討いただきたいのが、太陽光発電システムの導入時に活用できる補助金制度です。
一口に補助金といってもさまざまな制度があり、大きく分けると国が主導して運用しているものと、自治体が独自で運用しているものが存在します。
国が運用している補助金制度としては、「ZEH補助金」が代表的です。
ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、住宅で使用する電力を極力減らしつつ、再生可能エネルギーによって電力を創り出す住宅のことを指します。
ただし、ZEH補助金は太陽光発電システムの導入に対して直接補助されるものではなく、蓄電システムや高効率給湯、高効率空調、省エネ換気システムなどをあわせて導入した際に支給対象となります。
太陽光発電システムと合わせて蓄電池やエコキュートなどを導入する方も多いことから、そのような場合にZEH補助金の活用はおすすめといえるでしょう。
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自治体による太陽光発電の補助金について
すべての自治体が太陽光発電の補助金制度を運用しているとは限らないほか、自治体によっても制度利用の条件や金額は異なります。
自身が居住している自治体のホームページでどういった制度が運用されているか調べるか、役所の窓口へ直接問い合わせてみましょう。
今回は、補助金の運用を行っている自治体の例をいくつかピックアップして紹介します。
災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業(東京都)
東京都が運営している「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」は、新築住宅の場合で1kWあたり10〜12万円、既存住宅の場合で1kWあたり12〜15万円の補助金が支給されます。
ただし、太陽光発電システムと蓄電池または蓄電池のみを導入する場合に適用され、太陽光発電システムのみの導入は対象外となるため注意が必要です。
既存住宅エネルギー自立化補助金(長野県)
長野県が運営している「既存住宅エネルギー自立化補助金」も、東京都の補助金と同様に太陽光発電システムと蓄電池または蓄電池のみを導入する場合に適用される補助金制度です。
太陽光発電システムと蓄電池の同時導入は20万円、蓄電池のみの導入は15万円までが補助され、名称の通り既存住宅への設備導入が条件となります。
2023年度の国や自治体の補助金はどうなる?
2022年度の時点で、国や自治体が運営している補助金制度の多くは、太陽光発電システム単体のみでは対象外となり、蓄電池との併用など一定の条件が科されています。
2023年度の補助金制度もこのような条件が維持される可能性は高いため、これから太陽光発電システムの導入を検討している方はWebサイトを確認したり、窓口へ直接問い合わせて確認してみましょう。
また、太陽光発電システム関連の補助金制度はあらかじめ予算の上限が決められているものも多く、予算の上限に達した時点で予定の締め切りよりも早く終了する可能性があります。
そのため、できるだけ早めの段階で申請手続きを行うことも重要です。
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ウィズソーラーなら業界最安値で安心保証つき
太陽光発電システムの導入には数百万円単位でのコストがかかるため、経済的な負担が大きいとの理由で躊躇する方も少なくありません。
少しでも導入コストを抑えるためには、信頼性が高くコストを極限まで抑えている販売業者を見つけることが重要なポイントとなるでしょう。
ウィズソーラーでは、太陽光発電システムの営業手法として一般的な対面や訪問は行わず、オンラインでの営業活動を中心に展開しています。
これにより、特にコスト増となりがちな人件費を大幅に抑えられ、それを販売価格に還元できているのです。
もちろん、販売後も定期的なメンテナンスや修理を依頼でき、保証も充実しています。
太陽光発電システムを安心して導入できる業者をお探しの方は、ぜひ一度ウィズソーラーまでご相談ください。
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まとめ
家計の負担を軽減するためには、こまめな節電や電気料金プランの見直しなど、身近なところからでも講じられる対策は数多くあります。
このような短期的な対策だけでなく、自家消費型太陽光発電システムを導入し電力会社に依存しないエネルギー確保も有効です。
太陽光発電システムには多額の導入コストがかかりますが、国や自治体が運営している補助金制度をうまく活用することで、少しでも負担を軽減することが可能です。1