蓄電池の寿命や耐用年数はどれくらい?故障する主な原因や火災保険について解説!
蓄電池とは、モバイルバッテリーのように電力を一時的に蓄えておくための機器です。
太陽光発電システムだけを導入しても、日中に発電した電力は夜間に使用することはできません。
しかし、蓄電池を導入することで一時的にエネルギーを溜めておき、夜間や災害時でも利用できるようにします。
家庭用の蓄電池は高価であることから、平均的な寿命はどの程度なのか、故障する原因や保険について不安に感じる方も少なくありません。
そこで本記事では、上記の不安を解消するために蓄電池を導入する際に覚えておきたい基礎知識を解説します。
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目次
蓄電池の寿命
太陽光発電システムと併用することの多い家庭用蓄電池の場合、寿命は一般的に25〜30年以上とされています。
家庭用蓄電池の多くにはリチウムイオンバッテリーが採用されていますが、スマートフォンやモバイルバッテリーに比べて容量が大きいことが特徴として挙げられます。
容量が大きいということは、頻繁に充電と放電を繰り返すことが少ないため、スマートフォンやモバイルバッテリーよりも長寿命の製品が多いのです。
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蓄電池の耐用年数
企業や店舗に蓄電池を導入する場合には、法定耐用年数に応じて減価償却を行う必要があります。
蓄電池の場合、法定耐用年数は6年と定められており、導入にかかった費用は6年間にわたって経費として計上することになります。
なお、法定耐用年数はあくまでも経費の計上にかかわるものであり、蓄電池の寿命とは概念が異なるため注意しましょう。
蓄電池が故障する主な原因
蓄電池は内部に搭載されたリチウムイオンバッテリーで充電と放電を繰り返すという単純な構造であるため、故障が起こる頻度は比較的少ないといえます。
しかし、場合によってはさまざまな原因によって故障が発生することも十分考えられます。
どういったことが原因となり得るのか、4つの例を紹介しましょう。
蓄電池の停止
蓄電池から電化製品へ給電する際に、電圧が低下することによって蓄電池そのものが停止してしまうことがあります。
多くの場合、時間をおくことで使用できるようになりますが、電圧の低下が頻繁に起こると蓄電池そのものが使用不能になるケースもあります。
蓄電容量の低下
スマートフォンやモバイルバッテリーを繰り返し使用しているとバッテリーの消耗が早くなることがありますが、これは蓄電容量が低下している状態です。
繰り返し使用していると蓄電容量が低下することがあり、やがて使用できなくなるケースもあります。
回線のショート
蓄電池内部の回路や回線がショートした場合、使用不能になることもあります。
蓄電池の容量に対して電力消費の大きい家電製品を接続した場合に起こりやすく、最悪の場合蓄電池が発火し、火災を引き起こす可能性もあります。
外気温や湿気
蓄電池は正常に稼働できる気温や湿度が定められており、極端に高温多湿の場所や気温が低い場所では性能が低下したり、稼働できなくなることもあります。
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蓄電池のメンテナンスをする必要性
太陽光発電システムは長く使い続けるために、定期的なメンテナンスが必須ですが、蓄電池の場合はどうなのでしょうか。
結論からいえば、蓄電池のメンテナンスは基本的に不要です。
また、寿命も25〜30年以上と長いことから、頻繁に買い換えが必要なものではありません。
ただし、蓄電池とあわせて使用するパワーコンディショナーは10〜15年程度で寿命を迎えることが多いため、定期的な交換が必要となります。
蓄電池は火災保険の対象になるのか
太陽光発電システムを導入する場合、地震や強風などによって設備の一部が倒壊するおそれがあります。
また、強風によって設備の一部が飛散すると、人やモノに危害を与えるリスクも考えられるでしょう。
このように、自身が被る損害または他者に与える損害を補償するために、火災保険へ加入することが重要です。
では、蓄電池も火災保険の対象に含めることはできるのでしょうか。
住宅用蓄電池を対象とする場合には、「動産総合保険」へ加入することができます。
動産総合保険に加入した場合、万が一の際に支払われる保険金は損害保険金(損害額から、ほかの保険契約から支払われた保険金・共済金を差し引いたもの)とあわせた金額が限度額となります。
なお、動産総合保険は、火災や落雷、水害、雪害、事故などは対象となりますが、地震や津波といった広範囲におよぶ災害、雨漏り、ユーザーの過失によって生じた損害は保険が適用されないため注意が必要です。
蓄電池メーカーのそれぞれの特徴
一口に蓄電池といってもさまざまな種類があり、メーカーによっても特徴が異なります。
今回は代表的な蓄電池メーカーと、それぞれの特徴を解説しましょう。
長州産業
長州産業は太陽光発電システムや水素ステーション、バイオマス関連装置をはじめとしたエネルギー機器、メカトロ機器などの開発・製造を手掛けるメーカーです。
蓄電池は一般的な容量である6.5kWhから16kWh以上の大容量のものまで幅広くラインナップされており、長期保証がついているため信頼性は抜群です。
また、耐衝撃性に優れたものが多いため、災害時への備えにもおすすめのメーカーといえるでしょう。
オムロン
ヘルスケア機器メーカーとしても知られるオムロンでは、コンパクトな本体の蓄電池に定評があります。
都心の一戸建てなどのように、設置スペースが限られている場所に蓄電池を設置したい場合には、オムロン製の製品がおすすめといえるでしょう。
ニチコン
ニチコンでは、大規模住宅にも対応した大型の蓄電池を数多く開発・販売しています。
特に寒冷地では真冬に多くの電力を使用することから、ニチコン製の大型の蓄電池が重宝するでしょう。
また、ニチコンでは太陽光発電システムとEV(電気自動車)を連携できるトライブリッド蓄電池システムも販売しています。
シャープ
大手電機メーカーのシャープも家庭用蓄電池を開発・販売しています。
国産メーカーならではの高い信頼性が魅力で、アフターサポートも万全。さらには独自のAIシステムを搭載しており、蓄電池本体が効率的な蓄電サイクルも学習できます。
ダイヤゼブラ電機
ダイヤゼブラ電機では、蓄電ハイブリッドシステムとよばれる独自の蓄電池システムを開発・販売しています。
停電時でも自宅の電力を賄えるよう大容量・高出力の製品が多く、ライフスタイルや家族構成の変化に合わせて蓄電池の追加・増設も可能です。
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ウィズソーラーなら業界最安値で安心保証つき
蓄電池の導入にあたっては、単に機器を安価に購入できれば良いというわけではなく、設置後のアフターサポートや修理対応、メンテナンス・工事費用も比較しながら信頼できる業者を選ぶことが重要となります。
ウィズソーラーでは最長25年間のメーカー保証はもちろん、設置後のアフターサポートも万全。設置場所に応じて適切な発電量を見極め、価格とのバランスがとれた条件の良い製品を提案しています。
また、太陽光発電システムや蓄電池の販売・設置業者の多くは対面や訪問による営業活動を行うケースが一般的です。
しかし、ウィズソーラーではあえて対面営業を行わず、営業マンの人件費を抑えることで業界最安値での提供を実現しています。
また、保証期間が終わった後でも、お客様からの問い合わせや相談があれば都度対応しているため、長期的に見ても安心して依頼できるはずです。
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まとめ
蓄電池の平均的な寿命は15〜20年程度と比較的長く、頻繁に買い換える必要はないことが分かりました。
また、メンテナンスも基本的には不要で、通常の使用で故障に至るケースは稀といって良いでしょう。
ただし、災害の多い日本では万が一に備えて火災保険へ加入しておくことでリスクを最小限に留められます。
また、一口に蓄電池といってもさまざまなメーカーがあり、製品によっても特徴は異なるため、家族構成や住宅の規模、設置場所に適した製品を選ぶことが重要です。
もし近所に信頼できる設置業者が見つからない場合には、ぜひ一度ウィズソーラーまでご相談ください。