蓄電池は必要?orやめたほうがいい?|後悔しないための最適な導入時期
太陽光発電システムとセットで導入することが多い蓄電池。
日中に発電した電力を夜間に使用できるなどのメリットがある一方で、さまざまなデメリットも存在します。
これから蓄電池を導入するか迷っている方に向けて、導入に向いているのはどういった住宅なのか、反対に向いていない住宅の特徴などについて解説します。
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目次
蓄電池のメリット・デメリット
蓄電池を導入することでさまざまなメリットが期待できますが、その一方でデメリットも存在します。
導入にあたって押さえておきたいメリット・デメリットをそれぞれ解説しましょう。
メリット
蓄電池の主なメリットは以下の3点です。
①ランニングコストの節約につながる
太陽光発電システムと組み合わせることで日中に発電した電力を夜間に使用したり、電気代の単価が安い深夜に蓄電し日中に使用するなど、運用次第でランニングコストの節約につなげられます。
②非常用電源として活用できる
つねに蓄電池へ電力をためておけば、大規模災害などで停電が発生した場合でも、蓄電池からのエネルギーを使用できます。
③電気自動車(EV)への給電も可能
トライブリッド蓄電池とよばれる製品を導入すれば、太陽光発電システムと電気自動車(EV)、そして蓄電池の3つを連携できます。
これにより、太陽光で発電したエネルギーを電気自動車へ給電することも可能になります。
◆トライブリッド蓄電池システムとは?|メリットや導入費用、これまでの蓄電池との違い
デメリット
蓄電池の主なデメリットは以下の3点です。
①導入コストが高い
蓄電池の容量によっても価格は異なりますが、一般住宅向けの製品であっても100万円単位の導入コストがかかります。
②定期的な買い替えが必要
蓄電池は繰り返し使用したり、年数の経過によっても摩耗していきます。
そのため、導入して終わりではなく、定期的な買い替えが必要です。
③蓄電可能な容量が限られる
蓄電池で溜めることが可能な電気の容量は限られています。
非常用電源として運用する場合でも、1週間や2週間単位で電力を賄うことは難しく、数日間程度で蓄電分が消費される可能性が高いでしょう。
◆蓄電池の寿命や耐用年数はどれくらい?故障する主な原因や火災保険について解説!
蓄電池をおすすめする住宅の特徴
メリットもあればデメリットもある蓄電池ですが、どういった住宅への導入が適しているのでしょうか。
①太陽光発電システムを導入している
蓄電池と太陽光発電システムをセットで導入することで、太陽光発電システムで発電したエネルギーを効率よく消費でき、ランニングコストの節約につなげられます。
すでに太陽光発電システムを運用している住宅はもちろんですが、これから導入を検討している場合にも蓄電池はおすすめです。
②電気自動車(EV)を所有している
トライブリッド蓄電池を導入すれば、太陽光発電システムのエネルギーをそのまま電気自動車(EV)へ給電でき、ランニングコストを大幅に抑えられます。
③自宅兼事業所(店舗)
自宅に事業所や店舗を併設し仕事を行っている場合、蓄電池を導入することで災害時でもエネルギーが確保でき、BCPに役立つでしょう。
◆トライブリッド蓄電池システムとは?|メリットや導入費用、これまでの蓄電池との違い
蓄電池はやめたほうがいい住宅の特徴
上記とは反対に、蓄電池の導入が向いていない住宅も存在します。
どういったケースが該当するのか、代表的な特徴を紹介しましょう。
①コスト削減のみを目的としている
蓄電池の導入には費用がかかります。
毎月の電気代が節約できるのは事実ですが、導入コストを回収するには長期的な視点で考えなければなりません。
単にランニングコストの削減だけを目的としている場合、トータルで見るとメリットがあまり感じられない可能性もあるでしょう。
②将来的に引っ越しをする可能性がある
現在一戸建てに居住しているものの、仕事の関係で将来的に引っ越す可能性がある、または家の建て替えを検討している方もいるでしょう。
そのような場合、引越し先や新しい住居に再び蓄電池を設置しなければならず、設置費用がムダになってしまう可能性があります。
③今後家族構成が大きく変化する可能性がある
引っ越しだけでなく、子どもの成長に合わせて家族構成が変化することもあるでしょう。
現在は大人数の子どもと同居しているものの、あと10年で子どもが全員家を出ていってしまうなどがおこってしまうと、蓄電池の適正な容量やサイズも変わってくるためです。
◆ニチコンのトライブリッド蓄電システム導入に補助金は使える?申請方法や導入費用を解説
蓄電池のみの設置でもメリットはあるのか
蓄電池を設置するユーザーのうち、約80%(※)は太陽光発電システムとセットで導入しています。
これは上記でも紹介した通り、太陽光発電システムで発電したエネルギーを効率よく消費でき、ランニングコストの節約につなげられるためです。
しかし、蓄電池のみで導入する場合でもさまざまなメリットがあります。
※ウィズソーラー調べ
①夜間電力を蓄電できる
電力単価が安い深夜に蓄電池へ充電しておくことで、電気代の節約が可能です。
また、太陽光発電システムがなくても深夜電力で非常用電源を賄うこともできます。
②メンテナンスコストが安い
太陽光発電システムもセットで導入する場合、定期点検やソーラーパネルの清掃なども必要となり、メンテナンスが高額になります。
しかし、蓄電池のみの場合はメンテナンスコストも比較的安価で、維持費が節約できるでしょう。
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蓄電池で後悔してしまう人に多い理由
蓄電池を導入したものの、後悔したと感じるユーザーも少なくありません。
特に多いのが、導入コストの安さを優先するあまり容量が不足してしまったり、使用できる家電製品が限られてしまったりして不満を抱くケースです。
家族構成や住宅の広さなどに対して容量が不足していると、短時間で電力が尽きてしまうことがあります。
また、特定の家電製品のみに電力供給が可能な特定負荷タイプとよばれる蓄電池を選んでしまうと、いざというときに空調機器が使えないなどの問題が発生するおそれもあるでしょう。
蓄電池の導入に最適なタイミングとは?
蓄電池のメリットを最大化するためには、導入のタイミングを見極めることが重要です。
具体的にどういったタイミングで蓄電池を導入すれば良いのか、4つの例を紹介しましょう。
①一戸建て住宅を購入したとき
一戸建ての住宅を購入したときは、太陽光発電システムと蓄電池をセットで導入する最適なタイミングといえるでしょう。
家の広さや間取り、屋根の形状に合わせてソーラーパネルの設置方法を選択でき、一緒に設置工事をすることで費用も安く抑えられるでしょう。
②リフォームをしたとき
住宅購入のタイミングだけでなく、リフォームも蓄電池の導入に最適なタイミングといえます。
特に部屋の間取りや外壁、屋根なども一新するフルリフォームの場合、新築時と同様に太陽光発電システムと蓄電池の設置工事もしやすいはずです。
③卒FIT
固定価格買取制度の売電契約期間が終了することを卒FITとよびます。
卒FITが到来すると売電単価が大幅に安くなるため、経済的なメリットを考慮して自家消費型に切り替える方も少なくありません。
太陽光発電システムで日中に発電した電力を夜間に使用する場合には、蓄電池の導入が不可欠です。
④補助金申請が可能なとき
国や自治体では従来、太陽光発電システムを導入する住宅に対してさまざまな補助金を支給していました。
しかし、現在では支給要件が変わり、蓄電池などを併用して導入する場合に限られています。
もし、お住まいの自治体で補助金申請が可能な場合には、申請が可能なうちに導入しておくことでコスト面でのメリットを得られるはずです。
◆電気代高騰を抑えるための3つの対策 |国や自治体の補助金についても
蓄電池で失敗しないための選び方
一口に蓄電池といってもさまざまな種類があります。
蓄電池の導入を失敗しないためには、利用用途や目的を明確にしておくことが重要です。
たとえば、非常用電源として活用することを目的とする場合には、自宅にある家電製品を網羅し消費電力を計算したうえで、どの程度の容量が必要なのかを把握しておきましょう。
また、電気自動車(EV)を所有している、または今後導入する予定がある場合には、単機能型の蓄電池ではなくトライブリッド型の蓄電池を選ぶことも重要です。
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蓄電池に使える補助金について
蓄電池の導入にあたって補助金が適用できるか否かは重要なポイントとなるでしょう。
自治体のなかでも、積極的に補助金事業を展開しているのが東京都です。
「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」は、4kW以上の太陽光発電システムと蓄電池を設置した場合に、蓄電池1kWhあたり10万円、または太陽光発電システム1kWあたり20万円が支給されます。
なお、2023年1月31日以降の受付分はさらに補助率が拡充され、蓄電池1kWhあたり15万円、または太陽光発電システム1kWあたり30万円が支給されることが決定しています。
◆2022年度の家庭用蓄電池の補助金について|蓄電池の設置費用やDER補助金の条件は?
ウィズソーラーなら業界最安値で安心保証つき
蓄電池単体、または太陽光発電システムとセットで導入する場合でも、設置にあたっては電気工事や配線工事が必要となります。
そのため、信頼できる設置業者を探さなければなりません。
ウィズソーラーでは国内外さまざまなメーカーの太陽光発電システムや蓄電池を取り扱っており、これまで数多くの設置工事を手掛けてきました。
設置業者の多くは対面や訪問による営業活動を行っていますが、ウィズソーラーでは人件費を極限まで抑えるためにネットでの営業に特化。コストを最小限に抑えることで、最安値での蓄電池導入を実現できます。
メンテナンスや修理などの保証が充実しているため、導入後も安心です。
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まとめ
蓄電池を導入することでランニングコストの節約や非常用電源が確保できるというメリットがありますが、その一方で導入コストがかかるなどのデメリットも存在します。
蓄電池を導入して後悔をすることがないよう、まずは専門的な知見をもった業者に相談してみましょう。