住宅用太陽光パネルが値上がりしている理由を簡単解説!今後も上がる?それとも下がる?
環境負荷を軽減しランニングコストの節約にも貢献できる太陽光発電システムは、企業はもちろんのこと一般住宅へも導入が増えています。
需要の増加とともに、2021年まで住宅用太陽光パネルの価格は下落傾向にありましたが、2022年に入ってからは一転して大幅な値上がりを見せています。
なぜ住宅用太陽光パネルの価格が値上がりしているのか、主な理由を解説するとともに、今後の動向についても予想してみましょう。
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目次
なぜ住宅用太陽光パネルは値上がりし続けているのか?
日本では住宅用太陽光発電システムの需要が年々高まっており、これまで太陽光パネルの価格は下落傾向が続いていました。
しかし、2022年に入ってからは一転して価格が高騰しており、納期の遅れなども目立ってきています。
これまでは安価に供給できていたのに、なぜこのような事態に陥ったのでしょうか。
主な4つの原因について解説しましょう。
①原材料の値上がり
太陽光パネルの製造には、銅やシリコン、鉄、アルミといったさまざまな原材料が使用されています。
2022年に入ってから世界情勢の不安定化などもあって、これらの原材料価格は急激に高騰しており、なかには3割以上も調達価格が上がったものもあります。
本来、原材料価格が多少値上がりしたとしても、メーカーとしては売上を確保するために価格を据え置くケースも少なくありません。
しかし、太陽光パネルの需要が急激に上昇していることもあり、価格に転嫁しやすい状況も値上げを後押ししていると考えられます。
②急激な円安
もうひとつの要因として挙げられるのが、為替の急激な変動です。
2022年の年明けから3月頃までは1ドル115円程度で推移していたものが、3月下旬以降急激に円安に進み、120円台、130円台にまで高騰。2022年9月に入ってからは1ドル140円を突破しています。
太陽光パネルの多くは海外製であることから円安の影響が直撃しやすく、実際に2022年に入ってから販売価格に反映されることとなりました。
③中国における電力不足
間接的な要因として挙げられるのが、太陽光パネルの主要生産国である中国の電力不足です。
太陽光パネルの製造には膨大なエネルギーが必要であり、中国では主に火力発電によってエネルギーを確保しています。
しかし、火力発電の燃料である石炭が不足し、節電を余儀なくされています。
操業停止や減産に踏み切る生産工場も多く、太陽光パネルそのものの生産量が減少していることも値上がりに拍車をかけていると考えられます。
④輸送費の高騰
原材料や製造過程における要因だけでなく、輸送費の問題も挙げられます。
太陽光パネルの多くは火災のリスクを防ぐために、飛行機ではなく船に大量に積載し、海上輸送で送られてきます。
しかし、世界情勢の変化や円安によって燃料費も高騰しており、輸送にかかるコストも増加。メーカー側もコスト分を販売価格へ転嫁せざるを得なくなったのです。
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これまでの太陽光パネルの価格推移について
さまざまな理由で太陽光パネルの価格は上昇傾向にありますが、実際のところどの程度価格は上昇しているのでしょうか。
太陽光パネルの大きさはメーカーによってもわずかに異なるため、1kWあたりの平均単価について見ていきましょう。
2020年時点で、新築住宅へ設置する場合の太陽光発電システムの費用は、1kWあたり28.6万円となっており、このうち太陽光パネル単体の価格は17.4万円でした。
ちなみに、2018年の太陽光発電システム設置費用は31.4万円、2019年は29.3万円となっており、毎年のように徐々に下落してきたことが分かります。
しかし、2022年に入ると下落傾向から一転し、それまで20万円台半ばで導入できていたものが30万円台半ばまで上昇し、約40%もの高騰を見せたのです。
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今後も住宅用太陽光パネルは値上がりするのか?
住宅用太陽光パネルの価格は、これまで下落傾向が続いてきました。
2022年に価格が高騰した理由も、原材料の値上げや円安、電力不足といった要因が主であり、これらは恒久的に続いていくとも限りません。
そのため、やがては本来の水準まで価格が落ち着いてくるのではないかといった見方もあります。
しかし、原材料の値上げや円安はいつまで続くか見通しがたっておらず、一時的とはいえ今の価格水準がいつまで継続するのかは誰にも分からないのが現状です。
蓄電池やパワーコンディショナーの価格推移は?
太陽光発電システムは太陽光パネルを設置して終わりではなく、家庭用電源として変換するための専用機器「パワーコンディショナー」や発電した電力をためておく「蓄電池」、太陽光パネルを固定するための「架台」、太陽光パネルとパワーコンディショナー、さらには屋内に電力を引き込む際に使用する「ケーブル類」なども揃えなければなりません。
これらを製造するためには、樹脂や鉄、アルミニウムといった原材料が不可欠ですが、いずれも調達コストが高騰しています。
太陽光発電システムの製造は国産の原材料で賄うことが難しい以上、その多くを輸入に頼るほか手段がなく、円安の影響を受けやすい状況にあるのです。
また、太陽光パネルと同様、いつまで価格高騰が続くのか見通しがたっていないのも実情です。
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できるだけ費用を抑えて住宅用太陽光パネル設置する方法
価格高騰が続く太陽光発電システムですが、これから住宅を新築したりリフォームを検討したりしている場合、なるべくコストを抑えて設置するにはどういった方法があるのでしょうか。
押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
①信頼できる業者を選ぶ
太陽光発電システムの設置には専門的な知識や技術が必要であることから、設置に対応してくれる専門業者へ依頼するのが一般的です。
専門業者を選ぶ際には、導入実績が豊富な業者を探すことが重要であり、単に価格だけで比較するのではなく、信頼できる業者であるかを見極める必要があります。
信頼性の高い設置業者へ相談することで、充実したアフターフォローも受けることができ、結果としてトータルでの費用を安く抑えられることも多いのです。
②補助金・助成金制度を活用する
国や自治体では、一定の条件のもとで太陽光発電システムを導入した場合に、補助金や助成金を支給しています。
現在は太陽光発電システムのみを導入しただけで補助金や助成金の対象となるケースは稀ですが、たとえば蓄電池やエコキュートといった設備も一緒に導入することで、導入費用の一部を補助してもらえることもあります。
自治体によっても補助金や助成金の内容は異なるため、まずは現在居住している自治体のホームページを調べるか、役所の窓口に問い合わせるなどしてみましょう。
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③複数のメーカーを比較する
一口に太陽光パネルといってもさまざまなメーカーが提供しており、1枚あたりのサイズや価格もまちまちです。
たとえば、同じ出力であるにもかかわらず、メーカーが異なるだけで数万円の価格差があるものも。
どうしても予算をわずかにオーバーする場合などは、それ以外のメーカーの製品もあわせて検討してみましょう。
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太陽光発電システムをできるだけ安く導入するためには、信頼できる業者を選ぶことが第一条件と紹介しました。
しかし、自宅の近くに設置業者が見つからなかったり、設置を断られたりするケースも少なくありません。
もし、そのようなお悩みを抱えている場合には、ウィズソーラーへ一度ご相談ください。
太陽光パネルはもちろんのこと、蓄電池やエコキュートといった関連製品も取り扱っており、補助金や助成金をうまく活用しながら最適な導入プランを検討・提案させていただきます。
導入費用についても業界最安値を実現しているため、他社に負けない価格で対応します。
まとめ
2022年は燃料や日用品、食料品などあらゆるものが値上がりし、家計への負担が大幅に増大しています。
ニュースで大々的に取り上げられることはありませんが、太陽光パネルも価格が急騰している製品のひとつです。
ランニングコストを節約する目的で導入しても、設置時に莫大なコストがかかってしまうと本末転倒であることから、少しでも導入コストを節約する方法を検討しましょう。
ウィズソーラーは業界最安値での設置が可能なほか、設置後のメンテナンスや修理も安心して任せられるため、まずは一度ご相談ください。