蓄電池の仕組み

蓄電池とは

蓄電池とは、電気を貯めておくことで、必要な時に供給することができるバッテリーです。
自家発電した電気をお家の電子機器に対して自家消費したり、電気自動車に充電することができます。特に停電時において効果を発揮するため、災害大国である日本では、今後発生するであろう大地震や台風の備えとして普及が進んでいます。
3.11や千葉の大型台風などの災害時も、インフラ復旧まで太陽光パネルや蓄電池が活躍しました。

蓄電池の仕組みとは

まず、太陽光パネルで発電した直流電気を接続箱という機器で一配線にまとめます。接続箱によって接続された直流電気を、パワーコンディショナーという変換器によって交流電気に変換します。交流電気は自家消費という形で、お家で電気を使った際に使用されますが、使いきれずに余った電気が蓄電池に充電されます。

蓄電池のメリットとは

  • 01
    日中に貯めた電気を夜間に使用できる

    日中に使いきれなかった電気は蓄電池に充電されます。それら余剰電力は夜間に電気を使用した際に割り当てられるため、最も電気を使用する夜間に電気を購入する必要がなくなります。夜間の電気をまかなうことによって電気代が削減できます。

  • 02
    長期停電時に電気の自給自足が可能に

    停電時、太陽光パネルがあれば日中の電気はまかなうことができますが、日の沈んだ夜間からは蓄電池の出番です。太陽光パネルと蓄電池があれば、夜間や長期間に及ぶ停電の際も電気の自給自足が可能であり、普段と変わらない生活を送ることができます。

  • 03
    電気自動車にも充電可能

    昨今急速に普及が進む電気自動車。蓄電池を活用すれば、電気自動車にも充電が可能です。通勤やお出かけで日中走行した自動車も、帰宅後夜間に充電すれば蓄電池に貯まった電気から充電することができます。

いま知っておきたい蓄電池の種類

  • 01
    鉛蓄電池

    鉛蓄電池は最も古い歴史を持つ蓄電池です。
    現在でもエンジン駆動に使用されるなど、高い信頼性を誇っています。経年劣化に弱く、寿命が短いのがデメリットですが、大きな電流の放電が可能なのがメリットです。
    今後も車両用バッテリーとして使用され続けることが予測されます。

  • 02
    ニッケル水素電池

    乾電池タイプの蓄電池で、最も身近な蓄電池だと言えます。環境や人体に影響のない水素を基にしているため安全性が高いのが特徴です。
    近年ではリチウムイオン電池に取って代わられてしまいましたが、以前は最も主流な蓄電池でした。

  • 03
    リチウムイオン電池

    パソコンやスマートフォンにも使用される、日常生活に最も欠かすことのできない蓄電池です。
    小型ながら充電量も多く、寿命も長いことから家庭用蓄電池にも使用されています。現在でも小型化、大容量化と進化し続けている蓄電池です。

  • 04
    NAS電池

    超大容量の電力設備貯蔵を可能にした世界初の蓄電池です。容量の大きさに対して、安価かつ設置場所の制限が少ないことが大きな特徴です。


蓄電池に関するよくある質問

  • Q蓄電池の寿命はどれくらいなの?

    A

    蓄電池にはサイクル数という耐用年数のようなものが設けられており、1日1サイクルずつ消費していきます。
    現在主流の蓄電池は6,000〜12,000サイクルが標準仕様とされており、16年〜32年の使用が可能です。(※使い方や使用環境によっては、一概に1サイクル/1日でなくなる場合もあります。)

  • Q蓄電池の価格はどれくらいなの?

    A

    メーカーや容量、型式にもよりますが、工事費込みで200万円〜300万円が相場です。
    ご家庭の状況(家族人数、電気使用量など)によってお家に合う蓄電池は異なるため、シミュレーションを行った上でお見積書をお出しさせていただきます。

  • Q蓄電池もメンテナンスしてくれるの?

    A

    太陽光パネルだけでなく、蓄電池も点検させていただいております。
    蓄電池の点検も太陽光パネル同様無料でさせていただきます。機器に異常がないか、問題なく稼働しているかを確認いたします。

  • Q蓄電池は太陽光の固定買取期間が終わってから買ったほうが得じゃないの?

    A

    固定買取期間中にご購入いただく方が得になります。蓄電池を導入したとしても、固定買取期間中は引き続き高い売電収入を得ていただくことができるのに加え、夜間に安価な電力を買い貯めることができますので、日中や夕方に電気を使った際に電気代を抑えることができます。固定買取期間終了後は、安い価格で売電するのではなく、全てお家で消費するように機能を切り替えて使うことができます。

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